バサーオールスタークラシック ワイルドカード

先日8月26日、今年のバサーオールスタークラシック出場枠の最後のひと枠を決める「バサーオールスタークラシック ワイルドカード」が霞ヶ浦水系にて開催されました。

開催日、開催地等は当日まで極秘という事でしたので、ブログやSNSにも特に書く事もなくプラクティスを行い、そのまま試合という流れになりました。

今回の試合の話を頂いた時点で、TOP50桧原湖戦のプラクティスとワイルドカードのプラクティス期間が完全に被っていたため、2日間の短期練習でこのワイルドカードに挑む事となりました。

僕の霞ヶ浦水系の経験は、昨年マスターズ戦で戦った北利根川上流~霞ヶ浦下流の一部のみ。それだけの経験しかない状態で今回のプラクティスも僅か2日。
この与えられた環境下でベストを尽くし優勝を狙うため、普段とは違ったスタイルのプラクティスを行いました。

普段のプラクティスの大部分は、開催地の特徴にもよりますが魚探掛けや地形の把握、加えて霞ヶ浦水系なら広大なショアラインの何処にどんな特徴のそれぞれのストラクチャーがあるのか等を目とロッドで調べるのが基本中の基本。
それをしながら軽く釣ってみて雰囲気を掴むのが僕のプラクティスの基本で、試合に直接的に繋がる手応えを得ようとしたり、プランを決めたり、ヤマを張っておく事もあまりしません。
バスフィッシングは状況変化を釣るもの。湖の地形やストラクチャーとそれの立地的な特徴さえ知っていれば、プラクティスでの手応えなど無くても試合中にパターンを構築する事が出来ます。
それが僕のプラクティスと試合での基本概念です。

しかし今回、僕のこの水系の経験値と2日間の練習のみでこのスタイルで、優勝しか意味がない1dayトーナメントで戦えるかというと、恐らくNO。
そのため今回は、ある程度試合までに起こり得る状況変化を想定し、それにヤマを張った練習を行い優勝へのチャンスを作る戦い方を選びました。

 

今回の霞ヶ浦水系は台風の影響で大増水。そこから徐々に水が減りつつある状態でした。
ただ、減水傾向とはいえ平水よりはまだまだ多い状態。そのため浅いアシ等のシャローカバーと、水深のあるアシとブレイクが寄っているアシ。その手前の杭やヘラ台、縦ストラクチャーとなる何らかの壁に絞って回りました。

また、水門の開閉予定を調べると、閉門時間は試合日の朝7時半。
そのため、朝は妙技水道~州の野原に行き、水門が閉まってから北利根川~常陸利根川全域勝負と考えました。

ルアーは、プラクティスで圧倒的に釣れていたダイレクションジグ & アバカスシャッドでほぼ固定。
加えてアバカスシャッド 4.3のテールカットノーシンカー or クビレカットノーシンカーバックスライドも入れた2本立てがメイン中のメインでした。

特にダイレクションジグ&アバカスシャッドの組合せは、他と釣り比べても圧倒的。
普通のアシ等のプアカバーにはダイレクションジグ&アバカスシャッド2.8にアブソルート10ポンド。
アシ+何かの複雑なカバーや、鉄製ヘラ台等にはダイレクションジグにプロトのアバカスシャッド3.3インチ&アブソルート12ポンド。

このアバカスシャッド3.3インチ、濁った霞ヶ浦水系には天下一品。フッキングも問題なく最高級。これから先、霞ヶ浦水系では無くてはならないくらいの存在になってくれました。

何故か不思議とクリアウォーターでもマッディーウォーターでも、リザーバーでも平野湖でも、日本全国どこのフィールドでも「このルアー釣れる」と思わされます。
今回が僕にとって霞ヶ浦水系初投入となりましたが、その釣れ方は全くもって期待以上。
クリアでもマッディーな霞ヶ浦水系でも釣れるという事は、視覚的にも波動的にも、バスが好む何かがあると思わせてくれました。

バスの居場所さえ突き止めればこの通り。「あとは試合中の細かいアジャストさえ出来れば勝負になる」そう思いました。
・・・しかし、濁りと水門の閉門時間という2つの要素が、今回のプラクティスでの想定を完全に裏切りヤマが外れ、試合ではバスを探す事が困難となり、結果的に霞ヶ浦水系での経験不足を露呈する試合となりました。

朝7時半に水門が閉められ、流れが止まっていく事を前提とした川勝負でしたが、試合時間中、水門が閉まる事はなく、流れが止まる事も無かったのです。

よって、流れを遮るアシの裏、水門、テトラ撃ち等を試みましたが、アシの裏は不発。水門は経験がない故に各水門の良さも水深も周辺環境も分からず無駄撃ちが多くなってしまい不発。テトラも、増水でほぼ見つけられないという、散々な試合運びとなりました。

唯一地形も水門もよく知っている北利根川は、前日まで霞ヶ浦本湖にあったキツい濁りが、水門が開き続けた事で北利根川まで入ってきてしまい封印される結末。

結果的に流れも強くなく、水も綺麗だった外浪逆浦では比較的簡単にバイトを得られましたが、気付いた時には時既に遅しでした。
結果、2本 1152g 15位でワイルドカードを終了しました。

敗因は、ヤマが外れて経験不足が露呈した事に尽きると思います。
今回は非常に残念な結果となりましたが、あとはこれから練習を積んで経験値を上げていく事です。

また、TOP50野村ダム戦初日の時もそうでしたが、今回のような散々な試合運びをしてしまった時でも、昔のように思考停止したり精神崩壊したりしなくなってきている点では、少しずつ成長出来ているかなと思います。

最後に、TOP50参戦1年目で、まだそれほど目立った成績も出せていないにも関わらず出場機会を与えて下さったモーリス様、バサー様、本当にありがとうございました。

オールスタークラシック、いつか出場させて頂けるよう頑張ります。

高梨 洋平(たかなし ようへい)

  • 福島県磐梯町在住
  • 1991年4月1日生まれ
  • 血液型 O型
  • 高校卒業後と同時にJBプロ登録。それから5年間は昼と深夜のバイトを掛け持ちしながらトーナメントに参戦。2014年にそれまで掛け持ちしていた仕事を全て辞めてフルタイムガイドとしてマスターズで全国転戦しながら活動中。
  • メインフィールドは桧原湖
  • 得意な釣りのスタイル:季節とその日その時の状況からバスを探してアジャストさせて行くこと。このスタイルにあるように、フィールドでバスを探し出し、状況にアジャストさせて釣ることを信条としてガイドとトーナメントで活動中。

  • 戦歴
    2010年 JB桧原湖年間ランキング 3位/146人
    2010年 福島チャプター年間ランキング 3位
    2011年 JB桧原湖年間ランキング 2位/123人
    2012年 JBマスターズシリーズ年間ランキング 37位/124人
    2013年 JBマスターズシリーズ年間ランキング 21位/143人
    2014年 JBマスターズシリーズ年間ランキング 28位/139人
  • 趣味:釣り全般、野球、バレー、バスケ、旅
  • 好きなもの:可愛い動物(特にネコ)、甘いもの