TOP50最終戦 -戦略-

前回からの続きです。

迎えたTOP50最終戦。プリプラクティス時は水位が低く、ある程度増水し平水に戻ることも想定していましたが、結局水位が低いままで最終戦がスタートしました。

試合初日は常陸利根エリアを中心に回って行きました。基本的に遠浅な所が少く、ショアラインの手前に杭やヘラ台といった分かりやすい縦ストラクチャーや水門も多いからです。つまり今回の試合で僕が徹底的に狙ったのは「ちょい沖の縦ストラクチャー」。もちろん、単純に水位が低かったからです。これに何かプラスで複合要素を見付けていければと初日を戦いました。

朝の1本だけ、アシ際をスピナーベイトで流してキャッチしましたが、それは朝だけの魚と割り切って徹底した「縦ストラクチャー打ち」を決行。その結果、1本追加しただけで終了となり、初日は2本2,200gで27位。

しかしこの時点で2日目への不安は特にありませんでした。大体分かったからです。

2本目をキャッチしたのは、アシと水門が隣接する沖にある鉄杭。1本目も実は、沖に杭がある水門隣接のアシでした。基本は沖の縦ストラクチャー周辺をウロウロしていて、たまに水門や浅いアシに上がっている印象でした。そして2本ともキロオーバー。つまり「釣れればデカい」パターンです。ここまで条件が一致していて、釣れればデカいからには間違いなくパターンとして成立しています。1日やり続けて2本しか釣れなかったのは、パターンとして弱いからではなく、「エリアの問題」と解釈しました。「もっと違うエリアで同じ条件を探せばもっと釣れる」。そう思えました。

2日目。前日に見付けた「縦ストラクチャー」「アシ」「水門」の条件が揃う場所のみをランガン。狙いを絞り時間を短縮できる分、それによりできた時間を使い、条件が揃うエリアを新たに探しながら釣りました。

使ったのはプロトのアバカスシャッド3.3インチの、ペグ止め無しでシンカーをフリーにさせた3.5~5gテキサスリグ。通常、杭等の縦ストラクチャー打ちにはヘビーダウンショットが使われることが多いらしく、実際普通に釣れているのですが、僕にとってヘビーダウンショットはリアクションで用いるリグであり、リアクション狙いでもないのにヘビーダウンショットを使うことがどうしてもしっくりこなかったため、ペグなしテキサスリグを使いました。半分は気持ちの問題です。これの方がワーム本体のフォールスピードが遅くなり、着底後のノーシンカー状態のフォールもヘビダンより少し自然になります。

アバカスシャッドは、この霞ヶ浦水系で絶対的に自信と信頼を置くワーム。カテゴリー、団体が違うプロの方々も挙って使っている程です。夏に開催されたワイルドカードの時はシルエットを落とした2.8インチが非常によく釣れましたが、今回はこの3.3インチが最高にマッチしていました。

タックルはブラックウィドウ 68M-T エアロディスタンスにデッドオアアライブプレミアム12ポンド。フッキングさせた魚は全てノーミスでキャッチしました。

このアバカス3.3インチテキサスリグで、常陸利根に加えて北浦中、下流域まで条件が揃うエリアをランガンで釣っていき、入れ替えにも成功。5本4,700gで2日目単日5位となり、暫定10位まで上がりました。

最終日は東の強風が吹き付けて湖は大荒れ。それでも、岬の裏になって風と流れが巻き、それほど荒れない北浦中流のワンドや常陸利根等で前日までのパターンを押し通しましたが、きちんと食わないバイトのすっぽ抜けのみに終わりノーフィッシュとなりました。

すっぽ抜けもありましたが、根本的に流れが強く発生したためなのか、狙いの縦ストラクチャーから魚が抜けたように思います。最終日の試合中、常に頭の中にあったのは、最も風による影響が少ないであろう北浦上流でしたが、様々な思考が交錯し、結果、上流に行かなかったことが心残りではあります。

僕にとってバスフィッシングは「押し通す」ではなく「合わせる」物。結果的に今回は初日と2日目に合わせて、最終日にそれを押し通し、結果ノーフィッシュになりました。常にアジャストさせていくのが信条ですが、時間が短く前日までの構築も存在する試合最終日は、合わせようとするよりも押し通した方が効率が良くなることもあるのが事実です。上流に行かなかった心残りもあるものの、今回の最終日は、まあ、仕方なかったのかな?とも思っています。

高梨 洋平(たかなし ようへい)

  • 福島県磐梯町在住
  • 1991年4月1日生まれ
  • 血液型 O型
  • 高校卒業後と同時にJBプロ登録。それから5年間は昼と深夜のバイトを掛け持ちしながらトーナメントに参戦。2014年にそれまで掛け持ちしていた仕事を全て辞めてフルタイムガイドとしてマスターズで全国転戦しながら活動中。
  • メインフィールドは桧原湖
  • 得意な釣りのスタイル:季節とその日その時の状況からバスを探してアジャストさせて行くこと。このスタイルにあるように、フィールドでバスを探し出し、状況にアジャストさせて釣ることを信条としてガイドとトーナメントで活動中。

  • 戦歴
    2010年 JB桧原湖年間ランキング 3位/146人
    2010年 福島チャプター年間ランキング 3位
    2011年 JB桧原湖年間ランキング 2位/123人
    2012年 JBマスターズシリーズ年間ランキング 37位/124人
    2013年 JBマスターズシリーズ年間ランキング 21位/143人
    2014年 JBマスターズシリーズ年間ランキング 28位/139人
  • 趣味:釣り全般、野球、バレー、バスケ、旅
  • 好きなもの:可愛い動物(特にネコ)、甘いもの