TOP50遠賀川戦 プラクティス

4月7日~9日に福岡県遠賀川で開催されたTOP50開幕戦。今シーズンのTOP50シリーズは初戦9位でスタートとなりました。今回はまず、そのプリプラクティス~直前プラクティスの様子を書きたいと思います。

プリプラクティスの日程は3月15日~22日の8日間。遠賀川はまず水中の地形変化を知らないと何も始まらないと言っても過言ではないほどの複雑な地形をしているため、地形を徹底的に把握すべく、その時間の大半を魚探掛けに費やしました。

雨の日も風の日も、毎日朝7時から夕方6時まで延々と魚探掛け。釣りをしたのは実質2日半程度だったでしょうか。
僕がプラクティスを行う時は常にそうなのですが、プラクティスで何か手応えを欲したり、秘密のパターンを見つけたりしようとは一切しません。仮にビッグバスが大連発して再現性も高いパターンをプラクティスで見つけても、そのパターンを試合で組もうとか、試合まで続いて欲しいとかはあまり思いません。
ルール上、プラクティスは試合の2週間以上前に行うもの。3日間の試合期間中でさえも日々状況は変わるのだから、1つのパターンが2週間以上も続くなんて期待もしていないからです。

最悪、プラクティスで一切釣りをせずに試合を迎えても、地形さえ把握していれば試合中に合わせられる。そう考えています。
ではプラクティスで釣りをする意味は何か?と言うと、それは現時点でのバスの状態確認であったり、嗜好や癖を掴むためであったり、あるいは可能性の消去であったりと様々です。

そんな実質2日半の釣り込みでキャッチしたバスは7本。当時のフィールドコンディションで2日半で7本という数字は、割と釣れている方だったと思います。
内訳はフラッシュストレート 4.3のネコリグで6本、スピードキラーで1本。

遠賀川のバスの行動水深と地形的な好み。これだけ確認してプリプラクティスを終えました。

迎えた2週間後の直前プラクティスはいつもと違う方法を取りました。いつもは流す程度の状況確認のみで、試合初日から本気で探し始めるスタイルですが、今回は直前プラクティスから試合初日くらいの気持ちで探しに掛かりました。
水温的にスポーニング直前であり、考えられるバスの行動変化はおおむねそれに支配された動きとなるだろうということと、遠賀川の基本的なバスが好む場所やスポットは基本的にオールシーズン大きくは変わらなそうな気配がしたため、なんでかんで「試合中に刻々と変化する中で今を釣る」ことをしなくとも、ある程度ヤマを張っておいて良いだろうと考えたからです。
つまり、いつもは試合中に刻々と変わっていく状況に対応すべく「練習では敢えて何も見つけずニュートラルな状態で試合を迎える」のですが、今回の直前プラは「事前に見つけておいて試合に備える」手法を取りました。

そんな2日間の直前プラで圧倒的に釣れたのが、千葉さん考案「キンテキ」。
軽めのテキサスリグにボディーショットを組み合わせるリグで、これによりボトムでの姿勢が安定。普通のテキサスリグでは絶対に出せない「斜め立ち」で超リアルなザリガニの威嚇姿勢を演出することができます。
また、ウエイトが分散されるため根掛かりも激減。甲殻類を捕食し、尚且つ根掛かり多発のガキガキハードボトムを釣ることが多い遠賀川では最強なのではないかとも思えました。
加えてボディーショットを支点とした後部のワームと前部のシンカーとのシーソー運動によりユニオンクローの爪が魅力的にユラユラと揺れ動く。今後積極的に使っていくべきリグです。

同じくキンテキで効果絶大だったのがアバカス 4.3のキンテキ。
このリグの圧倒的な根掛かりの少なさを生かしたボトムノッククランク巻きで、皆が釣れずに苦しんでいるのが嘘のように、まるで魔法の如く強いバイトが連発。
巻きテキサスにありがちなノらないバイトは一度もなく、全てが「ゴン!」と吸い込んでから重くなる「本気食い」バイトだったのには驚きました。

ボトムノックで巻いている時の感覚は「ソフトなクランクベイト」。
いかにも「釣れそう」なボトムはのタッチ感です。

ちなみにこのキンテキアバカスの連発前、同じコースをクランクやシャッドで巻きノーバイトでした。爪ありシャッドテールであるアバカスのボトム巻き、そしてユニオンクローのキンテキが好調だったことから「エサは小魚よりも甲殻類っぽい」と感じました。他にジグヘッドワッキーでも釣れたことやプリプラ時にネコリグの好調、巻き物の不調もそれなら説明がつきます。
よって直前プラは「メインベイトは甲殻類」「とりあえずキンテキはよく釣れる」「産む直前のプリスポーン後期」ということと、あとはバスの付き場や食う場所を確認して終了。試合を迎えることとなりました。

高梨 洋平(たかなし ようへい)

  • 福島県磐梯町在住
  • 1991年4月1日生まれ
  • 血液型 O型
  • 高校卒業後と同時にJBプロ登録。それから5年間は昼と深夜のバイトを掛け持ちしながらトーナメントに参戦。2014年にそれまで掛け持ちしていた仕事を全て辞めてフルタイムガイドとしてマスターズで全国転戦しながら活動中。
  • メインフィールドは桧原湖
  • 得意な釣りのスタイル:季節とその日その時の状況からバスを探してアジャストさせて行くこと。このスタイルにあるように、フィールドでバスを探し出し、状況にアジャストさせて釣ることを信条としてガイドとトーナメントで活動中。

  • 戦歴
    2010年 JB桧原湖年間ランキング 3位/146人
    2010年 福島チャプター年間ランキング 3位
    2011年 JB桧原湖年間ランキング 2位/123人
    2012年 JBマスターズシリーズ年間ランキング 37位/124人
    2013年 JBマスターズシリーズ年間ランキング 21位/143人
    2014年 JBマスターズシリーズ年間ランキング 28位/139人
  • 趣味:釣り全般、野球、バレー、バスケ、旅
  • 好きなもの:可愛い動物(特にネコ)、甘いもの