藤木淳 昨年末にリリースした〝フルメタルソニック〟ですが
昨年末にリリースした、〝フルメタルソニック〟ですが
兼ねてから凄いメタルバイブであると公言して来ました。
動き出しや振動が今までの物とは全く違い「異次元」の物です。
秘密を明かすと、通常のメタルバイブは板の厚みが0.8~1ミリあるのに対し、フルメタルソニックは何と0.4ミリしか有りません。
水の抵抗は空気の約1000倍と言われているので、相当抵抗があり、厚みのある板では動き出しが遅くなってしまいます。
しかし、フルメタルソニックはその薄さ故「水を斬り裂く」事が出来、厚みがあるプレートだと、動き出す時に水の抵抗を一気に受けてしまいます。
これがレスポンスの大きな差となるのが分かってもらえると思います。
もちろん、今までにも軽い素材を探しその鋼材でも試作を続けて来ましたが、どうしても強度が落ちる為、厚みを増し強度を上げる事になり、その度に素材探しを行ってきました。
その結果やっと薄くて硬いマテリアルを探し当て、生産する事が可能になりました。
この工程に至るまで、様々な鋼材やサーキットプレートなども使い、試作を作ってみましたが、フルメタルのように動く物がなく、振動も感じにくいと思いました。
フルメタルソニックに使用している鋼材は非常に硬く、ボール盤などでは容易に穴が開きません、なので一個二個のサンプルを作るのに、とんでもない時間が掛かってしまいます。
この時、取り敢えず動きを見る為に、作りやすい真鍮の板で試作を多く作り、穴の位置やプレートの形状、ボディの形などを検証していきましたが、その時は、手に伝わる振動が「んっ!」と思うぐらいショボく感じるのが分かりました。
同じモデルをフルメタル製で作り、使ってみると恐るべき違いが出ます。
鋼材が軟らかくなると振動を吸収したり、たわんだりして水中に波動を拡散しにくくなります。
プレートに硬い鋼材を使用することで、この振動が短い移動距離で水中に拡散し、同時にフラッシングのピッチも速くなり、通常のメタルバイブの数倍釣れるという事になります。
実際に使っている方は、この事実を肌で感じて頂けていると思います。
現在は、各店舗さんの店頭に並んでいると思いますので、未だ未だ冬本番の今、手に入れて一度体感して頂きたいと思います。